ウェイトリフティングが乳癌(がん)治療後の腕の腫れを軽減  2009.12

乳癌(がん)治療後によくみられるリンパ浮腫(痛みを伴う腕の腫れ)の再燃の予防に、ウェイトリフティング(重量挙げ)が有用であることが新しい研究で示された。これまでは、腕への負荷はリンパ浮腫を悪化させるため避けるべきであるとされてきた。この考え方に反する今回の知見は、米医学誌「New England Journal of Medicine」8月13日号に掲載された。今回の研究では、リンパ浮腫のみられる乳癌手術後の患者141人を2群に割り付け、一方には週2回のウェイトリフティングを徐々に負荷を上げながら13週間続けた後、指導なしで39週間続けるよう指示し、もう一方の群には通常の運動メニューを続けるよう指示した。

その結果、腕の腫れに5%以上の増大がみられたのはウェイトリフティング群で11%、対照群で12%であり、有意差はなかった。しかし、ウェイトリフティング群ではリンパ浮腫の症状に大きな改善がみられたほか、上半身および下半身の筋力向上、リンパ浮腫再燃率の低下がみられた。ウェイトリフティング群で再燃がみられたのは14%であったのに対し、対照群では29%であった。

研究著者の米ペンシルベニア大学(フィラデルフィア)医学部准教授Kathryn Schmitz氏によると、これまでのリンパ浮腫の対処法に関する標準的な指示は、皮膚を清潔にし湿度を保つ、爪を切る際に注意する、圧迫帯を着ける、リンパ排液を促す穏やかな運動をすることなどであった。腕の負傷や筋挫傷がリンパ浮腫の再燃に関連するとされ、買い物袋やハンドバッグさえ持ち上げるのを避けるよう助言されていたが、そうすると生活が不便になるばかりか、運動不足により筋力が低下し、筋挫傷や負傷が生じやすくなる。

「徐々に筋力を上げていくようにすれば、腕が鍛えられ、腕を酷使してしまうこともなくなる」とSchmitz氏は述べている。乳癌治療を受けた後リンパ浮腫を発症する女性は62%に上るという。医学誌「Journal of Clinical Oncology(臨床腫瘍学)」オンライン版に3月16日掲載された研究(印刷版は4月20日号掲載)によると、リンパ浮腫を発症した女性は自己負担医療コストが高いことがわかっている。

このほか、リンパ浮腫があると生活の質(QOL)が低下し、不安や抑うつが高まり、慢性的な疼痛や疲労感が生じる比率が高くなるほか、社会的、性的機能での困難も大きいという。同誌の論説では、徐々に筋力トレーニングをすることによりこのような医療コストを抑え、生活を向上させることができると指摘。これまで乳癌治療後の患者は買い物袋や子どもを持ち上げるにも躊躇し、リンパ浮腫リスクのため仕事に復帰することもできなかったが、今回の研究はそのような不安を解消してくれるものだとしている。

( HealthDay News 2009.8.12 )

音楽によって心拍数が変化

大音量の音楽を聴くと心拍数が速くなり血圧が上昇する一方、静かな音楽を聴くと心拍数と血圧がともに低下することが、イタリア、パビアPavia大学のチームによる新しい研究で示され、米医学誌「Circulation(循環器)」オンライン版に6月22日掲載された。同大学内科教授のLuciano Bernardi博士はこの知見について、「リハビリ療法に音楽を利用する方法について理解を高めるものだ」と述べている。

一方、音楽による心血管への作用を評価する別の研究を独自に実施した米メリーランド大学メディカルセンター(ボルティモア)予防心臓病学センターのMichael Miller博士によると、今回の知見はすでに多くの病院で医学的に利用されていることだという。「われわれは、心血管治療の場では落ち着いた静かな音楽を流している。潜在意識のレベルで作用し、血圧や心拍数を低下させる効果がある」と同氏はいう。

今回のイタリアの研究とメリーランド大学の研究とでは、重要な点が異なる。パビア大学の研究グループは、クラシック音楽を用いた。20代半ばのボランティア24人(半数は訓練を受けた歌手)を対象に、ベートーベンの第九交響曲、バッハのカンタータ、プッチーニやベルディのオペラからアリアなどをヘッドホンで聴いてもらい、心血管系への作用を評価した。心電図および皮膚モニターの数値から、音楽が盛り上がり音量が上がる場面では刺激作用があり、音楽が弱くなる場面ではリラックス作用があることが示された。

この作用は、穏やかだが顕著なものであった。この研究では、被験者に自分に心地よいと感じる音楽と、そうでない音楽を選んでもらったという。Miller氏の研究については、「音楽に対する心血管の反応は、情緒的反応によって増幅されると考えている。われわれの研究の結果は、この知見と矛盾するものではなかった」と同氏は述べている。

( Healthday News 2009.6.22 )

在宅介護(家族介護)になったらどうしよう?  2009.12

高齢化が進み、介護は誰もが直面する問題となりました。身近な人の介護が始まると、想像以上に自由を奪われてしまうことに驚かれるでしょう。また、あたり前に伝えることが出来たはずの意思や言葉が通じなくなってしまうこともあります。 介護とは先に見えないものです。 精神的に追いつめられると、永遠にこんな状態が続くのではと・・・介護する側の負担も想像を超えるものがあります。超高齢化時代に突入したこの時代に必要なのは、健康で元気な高齢時代を過ごすための準備や予防であり、介護を必要としない体づくりや高齢時代を楽しめる生きがいの創造を、早い段階から意識し行動することだと思います。

ジュネスケア友愛株式会社  代表取締役 佐久間悦代

在宅介護になると、下記のような予想できないような事が急速に本人および周囲の人々に負担となって降りかかって来ます。

1.肉体的負担

  • 排泄の介助 (定期的なオムツの交換、汚染された衣類などの処理)
  • 移動の介助 (ベッドから椅子・車イス・トイレなどへの移動移乗)
  • 入浴の介助 (更衣の介助、浴室・浴槽への移動介助、洗身・洗髪の介助)
  • 食事の介助 (茶碗や箸を持てない、普通の食事が摂取できない、食べこぼしてしまう、などの対応)
  • 暴力行為や自傷行為などの制止

2.精神的負担

  • 経済的な不安
  • この状況がいつまで続くのだろうという悲嘆
  • 社会からの孤立、孤独感
  • 様々な問題行動に対応する事で生ずるストレス
  • 昼夜を問わず対応せざるを得ない状況からくる睡眠障害
  • 介護者自身の自由が奪われてしまう不満
  • 常時 目が離せないという緊張感
  • 身内の人格が徐々に破壊されていく過程を目の当たりにする苦しみ
  • 誰にも理解してもらえないという絶望感

3.周辺問題

  • 少子高齢化、核家族化などにより、60歳以上の老夫婦や老親族だけの生活環境が増加し高齢者が高齢者の面倒を見る 「老々介護」 の問題
  • 親の介護をするために、働き盛りの年代が会社勤めを辞めなければならなくなる 「社会的損失」の問題
  • 介護に縛られる事によって、「社会との接点を持てなくなる、人生設計が狂う、精神的に追い詰められていく」 などの要因から生ずる介護者自身の鬱・自殺願望・親殺しの問題
  • 介護疲れやストレスが引き金となって起きてしまう、被介護者や幼児への身体的虐待
  • 家庭の崩壊

元気だからといって安心せずに、今からでも介護予防に取り組みましょう。

現在、介護事業の最前線で日夜奮闘されている佐久間社長の投稿です。2000年に制定された介護保険制度は逆に介護される方々を増やす結果となってしまったのです。団塊の世代800万人を含む多くの高齢者を迎える日本、財政にも限度があります。今すぐ、一人一人が介護に頼らない老化予防の行動を開始しましょう。(鯰江)

かごめかごめ

柳田国男の「民俗学辞典」によれば、童歌の「かごめかごめ」は中心の子に神を降ろして、その託宣を聞く神の口寄せの方式であったと記載されています。これを気の面から解釈してみましょう。「かごめ」は屈め(かがめ)であるという意見と六芒星の「篭目紋」のことであるという意見があります。「かご」は肉体そのものと思われます。「とり」は宗教的には神、心理学的には潜在能力に相当するのでしょう。「夜明けの晩」は、未明であり、最も変性意識状態になりやすい時間であると言われています。

「つる」は天から降り注ぐ気、「かめ」は地からわき出る気、「すべる」(統べる)は統合・合体することです。以上をまとめてみますと、潜在能力が活性化する変性意識状態に入りやすい未明に、天の気と地の気と周囲の子供達の人の気が、中心の子に集中合体する(天人地の統合)結果、この子は完全に集合的無意識領域下にあり、時間、空間を超越した情報をキャッチするものと思われます。これと類似の行が古神道、ヨガ、気功などでも行われていることを考えると、日本民族はもともと感性豊かになることを日常的に行っていたということが理解できます。

ストレスの重要性

ストレスはいつの世でも悪玉扱いされ、嫌われています。しかし、ほどほどのストレスは、むしろ人体にとって重要な役目を果たしていると言われています。リラックス状態に適度のストレスが与えられるとリフレッシュ効果がでます。これは、刺激に対して適応しようと神経系、筋肉系、免疫系、内分泌系などの機能が総動員して生体機構を一定に保つように抵抗している状態であり、活性化しているわけです。ストレスがあるから人は活動をし、生体のバランスを保とうとする力が出てくるのです。ストレスが無くなれば、人は生きる意欲を無くし、ボケの始まりともなるかもしれません。そうかといって、ストレスの刺激が強すぎたり、長期間にわたって続くと回復機能が衰えて病気になります。結局のところ、重要なことは、ストレスとリラックスとのバランスであるということになるようです。

たたりと気

神仏や悪霊などが人間にわざわいをすると言われている「たたり」は、肉眼で見えない原因のため昔から恐れられてきました。大木には精霊が宿ると言い伝えられてきたにもかかわらず、無造作に切り倒してしまい、大木周囲数キロメートルにわたって病人や事故が続出したという例、山の神が守っている山を宅地造成のため大規模に切りくずした結果、不幸が相次ぎ、付近に住む「占い」がはずれっぱなしであるという例、水神のたたりがあるという年寄の言うことも聞かず、その場所へ転居して、体調をくずした者の例など、挙げたらきりがありません。ここで「精霊」を「樹木の気」、「山の神」を「天地の気」、「水神のたたり」を「地下水脈の気の影響」と言いかえてもおかしくありません。すなわち、「たたり」とは、自然界の秩序に逆らったことをやり、生体に気の乱れを生じた異常事態と言えるのではないでしょうか。今後環境と生体をつなぐ気の研究はますます重要になるでしょう。

失業への不安は実際に職を失うよりも健康に有害  2009.11

職を失う不安を常にもっている人は、実際に失業した人よりも身体的な健康状態が悪いほか、うつ病症状も多くみられることが新しい研究で示された。米ミシガン大学(アナーバー)のSarah Burgard氏らによる今回の研究では、25歳以上の成人1,700人強を対象とした調査の代表サンプルを分析(1986年および1989年に調査を実施した集団と1995〜2005年に調査した集団)。その結果、どちらの調査時点でも、失業の不安があった人は、1度目のインタビュー後に実際に失業して2度目のインタビュー前に次の仕事を見つけた人よりも健康状態が悪かった。

また、常に失業の不安を抱える人は、喫煙者や高血圧の人に比べて健康を害する比率が高かった。ただし、失業したまま再雇用されていない人は今回の分析の対象とされていない点に注意する必要があるという。この研究は、医学誌「Social Science & Medicine(社会科学と医学)」9月号に掲載された。これまで、失業のストレスに関する研究は多く実施されてきたが、持続的な職の不安定さによる影響については明確にされていない。

職の安定性に対する認識を評価するため、被験者に「自分が希望する場合、今後2年間、今の仕事を続けられる確率はどのくらいだと思うか」と質問した。その結果、約18%は仕事が不安定であると感じており、1回目の調査集団では5%、2回目の調査集団では3%が長期的に不安を感じていると回答した。米国では失業すれば収入、健康保険および退職金を失うことになるため、大きな打撃となることは確かだが、実際に職を失うまで何もできないことと、制度上のサポートがないことがさらに対処を難しくしている。

今回の研究では、神経質な傾向や人種、結婚歴、教育および仕事の特徴について調整を行っている。Burgard氏は「失業によるストレスを軽くみるわけではないが、出来事そのものよりも、それに対する不安の方がストレスの大きい可能性がある」と述べている。

(Healthday News 2009.9.3)

インフル薬にお茶の力 カテキン加工、タミフルより効果

緑茶に含まれるカテキンを加工してインフルエンザ治療薬に応用する技術を、大阪大学と横浜市衛生研究所の共同チームが開発した。季節性インフルエンザや鳥インフルエンザで効果が確認された。感染を防ぐ作用もあるため、鼻やのどに噴霧する予防薬への応用も期待できるという。製薬会社と実用化を目指す。開発に利用したのは、緑茶に多く含まれているエピガロカテキンガレート(EGCG)というカテキンの一種。

カテキンは茶の渋み成分で、EGCGがウイルスの働きを抑えるのは以前から知られていた。だが、そのまま飲むと、体内ですぐに分解され、効果がなくなってしまう。このため、研究チームは、体内での分解、代謝を抑える作用のある脂肪酸と合成することで、EGCGが分解されずに、ウイルスの感染や増殖を抑える技術を開発した。この加工したEGCGを季節性インフルエンザや鳥インフルエンザのウイルスに混ぜ合わせて、イヌの腎臓細胞にふりかけて感染力を調べた。

すると、治療薬タミフルよりも約100倍、感染を抑える効果があった。鶏の有精卵を使った増殖実験でも、何もしない卵12個では中のヒナが70時間で4割、164時間で全数が死亡したが、加工したEGCGを投与した卵12個では全数が生き残った。作用を調べると、ウイルスが細胞に侵入するのを防いだり、仮に侵入してもウイルスの遺伝子が増殖しないようにしたりしていた。主任研究者の大阪大学の開発邦宏助教(有機化学)が08年に特許を出願。

製薬会社など数社から、治療薬やマスク、スプレーなどを商品化したいとの引き合いが来ており、現在交渉中だ。数年内の実現を目指すという。開発さんは「緑茶を飲んでも効果はないが、開発した成分は高い効果があった。作用からみれば、新型インフルエンザにも効果が期待できる。茶葉から大量に抽出でき、安価で副作用も少ない」と話す。(坪谷英紀)

(朝日新聞.COM 2009.7.31)

自己史的香り!  2009.11

過去において、自己表現を抑えられたり、いじめにあったり、極度の悲しみを抑制したなどの体験から生じた不安、怒り、苦しみなどの感情が本人も気がつかないうちに無意識領域に入ると心身の歪みとなって、病気や心の不調、自己実現への妨げなどの要因となると言われています。この抑制された状況を再体験し、冷静に見つめ直し、感情を発散することによって、成長を阻害する障壁を取り除く方法のひとつにブリージングがあります。

このワークの時に、香りが使用されていますが、これは、大脳辺縁系において香りと記憶が同時に作用しあうからと考えられています。しかし、我々が記憶と同時に覚えている香りと言うと、微風にゆれる青々とした麦畑、紋白蝶が舞い踊る菜の花畑、浜辺の海風の香り、ワラ束を抱えたときの香ばしさ、落ち葉の葉を燃やすたき火の煙などであり、決して特殊なハーブではない。自己の歴史に応じた香りが用意され得るならば、サイコセラピーは私たちにとってもっと身近なものになるに違いない。

『 鈍感 』

「私は鈍くて、気の感覚がつかめない」と言うことをよく聞きます。確かに生まれつき気に対する感覚の善し悪しはあるようです。敏感な方は優越感をもっているように思われがちですが、実は、種々の気に感応してしまい、体調を崩している方が意外に多いのです。しかも「思い込み」の激しい方に多いようです。一方、鈍感な方は気を発する力が意外に強く、少々のマイナスの気に触れてもびくともしません。 良い気の場所で五感と潜在意識の働きを高めるトレーニングをすることによって気感は徐々に、しかも安全に開発されてきます。また、道具により感覚を増幅する手段もたくさんあります。まず、良い気場にいることが重要で、他の場所へ行ったときの違いを知る事が必要かと思われます。

鬼(気)門

日本での原爆投下や第二次世界大戦の敗戦を早くから予知した予言者、出口王仁三郎は「艮(うしとら)の金神(こんじん)が目覚めるとき、世界のたてかえたてなおしがあるぞよ」と言っています。艮とは北東の方向で鬼門と呼ばれています。気のトレーニングやチャネリングは北東の向きで行うのが効果があるとされているようですし、また、昔から城門や便所は鬼門の位置に造ってはいけないと言われています。その理由は、敵が気の力を利用し、攻撃力を増す方向であり、また、不浄の気が家中に拡散しやすい方向であるからと解釈できます。

善し気悪し気にかかわらず北東の方向からは気が強く働いているようです。「鬼門」は「気門」とさえ言い換えることさえできそうです。さて、前記の「艮の金神」とは地球の経絡ともいえるエネルギーのラインのことではないでしょうか。また、「目覚める」とはどういうことなのでしょうか。このエスパワービルは、ある艮ライン上に位置しております。

皮膚老化に関与する arNOX が発見された!  2009.09

皮膚のシワやタルミは、活性酸素がコラーゲンやエラスチンを攻撃する結果、生じると考えられています。これまでは、活性酸素の多くは、紫外線、環境汚染、タバコなどの外的環境によって発生すると考えられていました。USAパデュー大学のジェイムス・モレー博士らの研究により、我々の体内に活性酸素の発生源があることが発見され、arNOXと命名されました。Age Related NOX=arNOXは体内のあらゆる細胞表面に存在する活性酸素発生源で、自ら活性酸素を出すたんぱく質の酵素です。肌の細胞に存在するarNOXの増加と、見た目の肌年齢との間に高い相関関係があることが明らかになりました。arNOXの血清濃度が高い人はより老けて見え、より早く歳をとります。

arNOXは

  • 活性酸素をつくる。
  • 私たちの細胞の表面にある酵素。
  • 常に存在していますが、30〜40代に活性化が始まり、年齢と共に活動が活発になる。
  • 活性度は100%遺伝による。

肌への影響

  • コラーゲンが損傷して、シワが増える。
  • エラスチンが損傷して、ハリがなくなり、タルミにつながります。
  • シミや色素の過剰沈着が起こる。

体力のあるうちに為すべきこと  2009.07

今年の春、癌の末期と言われる段階にまで病状が進行したご婦人が来館されました。彼女はタバコも吸わず、十年以上も自然食を通し、また発癌物質にさらされたとも思えないのにもかかわらず、癌になってしまい、本人も不思議に思っていました。また、ご主人の話によりますと、病気になる前は、とても自然な暖かい優しさがあり、保母の仕事をしていても多くの人から「やさしい眼差しで、笑顔の素敵な先生」との評判でした。ただ、「親からの愛情が少なかった」と言うことが多くあったようです。彼女の両親は純朴な人で、家業が忙しいために、子供達を乳母に預けて育てました。

幼児期の厳しい思いにより、両親を誤解して、何か悪いイメージが潜在的に残ったようです。本人は心と体の関係は勉強して知っていたはずですから、このような幼児期の心の傷が難病の原因となる場合がありうることぐらいは考えていたのかもしれません。「幼児期の寂しい、我慢してしまった事が難病の原因になっているのなら、今からでも、多くの人から愛情を受けるようなことを心掛ければ、心の傷が癒され、癌が治るかもしれない」と無意識に思ったのか、病状が悪化するにつれて、ご主人だけでなく、親類のものに対しても言うことが厳しく、昔の優しさが失われ、放漫と思われるところも見えてきました。

ご主人にとって、この心の変化はたまらなく辛かったようです。そこで、直接本人に「周囲の人にいろいろと要求し、気を使わせるごとに『自分の幼児期はみじめだった』という記憶をより強く焼き付けることになりませんか」と申し上げ、潜在意識の浄化法をアドバイスさせていただきました。以後、体力が低下しているにもかかわらず、最後の十日間は、以前心の優しさを取り戻していたということから、ご主人は「体の回復は間に合いませんでしたが、心の問題は解決でき、思い残すことがありません」と手記を送ってこられました。

vol. 198  2009.06

「手掌多汗症」手術後、別の部位から異常発汗 病院提訴6件

手のひらに多量の汗をかく「手掌(しゅしょう)多汗症」の手術により別の部位から異常発汗し社会生活が困難になったとして、病院側を相手取り提訴するケースが相次いでいる。東京都や千葉、長野県でこれまでに少なくとも6件あり、9日には東京高裁が医師の説明不足を認定し病院側に賠償を命じた。手掌多汗症に詳しい医師は「深刻な副作用は少数だが、事前の十分な説明が必要」と指摘している。この手術は「胸腔(きょうくう)鏡下胸部交感神経切除術」(ETS)。内視鏡と電気メスで脇の下の交感神経を切除する。

手掌多汗症は治るが、別の部位の汗が増える「代償性発汗」と呼ばれる副作用が、程度の差はあるもののほとんどのケースで起きるという。千葉県の女性(38)は24歳の時、ピアノの鍵盤が汗で滑るようになり99年7月、東京都品川区の病院で手術を受けた。費用は自己負担約3万円を含む約54万円で、手の汗は止まったが背中や太ももから滴るほど汗が出るようになった。スカートがぐっしょりとぬれ電車の座席にしみができるため、公共交通機関は利用できなくなった。夢だった海外留学や就職もあきらめ06年8月、病院側を相手取り慰謝料など約1億円の賠償を求め千葉地裁に提訴した。

同地裁は08年9月「代償性発汗を患者に説明したが不十分だった」と病院側の説明義務違反を認め110万円の支払いを命じた。2審・東京高裁も4月9日「代償性発汗は相当に重篤。(副作用を)可能な限り具体的に説明すべきだった」として1審を支持した。しかしいずれも「十分な説明を受けても女性が手術を受けた可能性は相当程度あった」と指摘し、一定額の賠償にとどめた。女性は現在、親類の経営する会社の温度調整できる個室で事務の仕事をしている。「普通の社会生活が送れなくなった。異性関係に消極的になり結婚できるかどうか分からない。自殺も考えた」と話す。判決を不服として上告する考えだ。この病院は東京都などの患者3人からも提訴されている。女性が開設したインターネットのホームページ「ETS被害者連絡会」には、25人から被害報告があったという。【伊藤一郎】

◇副作用の丁寧な説明必要
年間約300件のETSを手がける福岡市の「おだクリニック日帰り手術外科」の小田斉(ひとし)院長の話 ETSには手の汗の悩みを確実に解消する効果がある。副作用の代償性発汗の程度が著しい人は少数で大半は満足感を得ているのも事実。副作用を丁寧に説明し、手術を受ける意思があるかどうか確認するインフォームド・コンセントが重要だ。

(毎日新聞 2009.04.17)

食生活で栄養が摂れない


検査結果と成分表の値の比較(mg/100g) 旧厚生省資料
(北海道農場試験場調査)
 ビタミンCカルシウム
成分表結果成分表結果成分表結果
小松菜7562901493.00.8
ブロッコリー1608349211.90.7
白菜221035220.40.2
ほうれん草65855393.70.7

※成分表の栄養価と実際に食卓に上がる直前に測定した栄養価を比較しています。食生活において健康を維持するための栄養価を確保することの難しさがわかります。

上のグラフおよび表は野菜の栄養素の減少の有様をしめしたものです。これは何故なのか検証してみましょう。

@野菜について

「見た目がよい」「長い保存に耐えれる」「収穫率が高い」などの等級によって値段がきまります。高く買ってもらうために、「化学肥料」「除草剤」「殺虫剤」が必要になり、かつて土中にあった重要微量元素やその他の栄養素は破壊されています。野菜は、肥料の窒素成分を根から吸収して葉に送り、光合成でたんぱく質に変化させます。しかし、インスタントの促成栽培では光合成が不十分で窒素がたんぱく質に変わる途中の硝酸塩が葉に残ることが多いようです。この硝酸塩は、自然に存在するもので、食品添加物にも使われており、微量ならば害はないとされています。しかし、化学反応により亜硝酸塩となり、さらにニトロソ化合物になる可能性があります。これが、体内でたんぱく質やアミノ酸と結合すると強力な発がん性物質になることもあるようです。

A電子レンジ

今や日本の食生活に欠かせない存在にまでなってしまった「電子レンジ」。一瞬で物凄い熱を発生するこの機械は、食品栄養成分の分子構造も一瞬で破壊してしまいます。その上、食品に含まれる「酵素」をも奪ってしまいます。さらに、酵素を奪われた食品は、体内に入ると、体内の酵素までも奪ってしまうという報告まであるようです。

B加熱調理

有害な排泄物が大腸に接する時間を大幅に短縮してくれる機能を有し、おつうじをよくする繊維質は、加熱調理によってその性能を失います。また、ビタミンは50℃を超える加熱調理の熱によって、段階的に破壊され、酵素は、40℃以上で死滅してしまいます。

C加工食品

食品の加工により本来の栄養成分は失われていく方向にあります。インスタント食品やレトルト食品だけでなく、小麦粉も加工精製されて、本来あるはずのビタミンEが90%以上失われています。また、精米して得られた白米も加工食品でビタミン、ミネラル、食物繊維が失われています。

D有害物質による栄養素消費

魚介類汚染や食品添加物などの有害物質を体から排出するためには、かなりの栄養素が消費されると言われています。多くのビタミン、リチウム、セリウム、亜鉛などが相当します。

Eストレス

ストレスにより多くの栄養素が失われます。たとえば、交差点における車両同士の衝突時にはレモン五個分のビタミンCが消費されると言われています。

筋肉整体の必要性  2009.06

「うなぎの蒲焼き」と言えば、誰でもが柔らかい、とろけるような舌触りのする感触を思い起こすでしょう。ところが、世間一般では時々、硬い肉質の蒲焼きが出ているようです。箸で肉片をつまんでも、たわまずに立っており、食べても、歯ごたえのある軟質ゴムのような症状だそうです。もちろん、蒸し時間が短かったり、十分水分を付与しながら焼かなかったという場合もあるでしょうが、たぶんこのような鰻は、長時間蒸して、ていねいに焼いたところで、決して柔らかく仕上がらないでしょう。これは、裂くときの鰻のストレス状態を反映していると思われます。慣れない手つきで、無理矢理、生体に不自然な応力・刺激を加えて裂けば、鰻は死に物狂いで大暴れし、挙句の結果、鰻の筋肉は硬直したままで、この状態が持続します。

同じことが私たちの体にも生じます。精神的なストレスは必ず筋肉の緊張や硬結という形になって現れ、最終的には病気になります。病気にならないために「物事をプラス思考ですすめよ」「目的は必ず達成できるとイメージせよ」などと掛け声をかけたところで、簡単にはリラックスできません。これは、意識して「頑張ろう」とする脳と本能的に「リラックスに対して反応する」脳とが異なる場所にあるからなのです。とろけるようなリラックスが得られれば、筋肉の緊張・硬結は取れるかもしれませんが、なかなか得られないから誰もが苦労しているのです。また、スポーツによって脳の奥までストレスが解消するとは思われません。本当の心の癒しを得る為には、筋肉の緊張硬結をとると同時にリラックスすることが必要と思われます。

会社員の最新「副業事情」

不況の中、サラリーマンやOLの副業が盛んになっている。ブログで商品の紹介記事を書いたり、デザインの仕事を受けたり、といった具合で、中には農園での日帰りバイトという変わり種もある。

● 副業したことがあるサラリーマン30.8%
インテリジェンスは2009年4月30日、サラリーマンの副業に関する調査結果を発表した。それによると、「副業をしたことがある」と回答した人は30.8%。前年の調査と比べると、約2倍だった。「ある」と回答した人の中で、1か月あたりの副業収入について聞いたところ、平均収入額は4.2万円。「1〜3万円」が36.0%と最多で、「3〜5万円」が22.6%、「5〜7万円」が14.0%と続いた。調査はインターネット上で2009年3月27日〜3月31日、22〜39歳の正社員を対象とした。有効回答数は1086件。また、アイシェアが2009年5月7日に発表した「ネット内職に関する意識調査」では、ネット内職の「経験がある」と回答した人は42.1%。また、今も続けているという人は70.4%にのぼる。

なお、「ネット内職」とはアンケートや製品モニター、メール受信、ネットゲームやイベントへの参加、アフィリエイトなどでで、その理由は「お小遣いになるから」(61.6%)が圧倒的だった。378人から回答を得た。個人がもっとも手軽に出来るのは、ブログで商品の紹介記事を書くことだ。エニグモが運営する「プレスブログ」では、化粧品や食料品、イベント情報を紹介したことに対して、報酬を支払う。掲載料は1件あたり100〜500円だが、評判が良い記事では特別謝礼が出る場合もある。会員数は毎月、2000〜3000人ずつ増えており、現在21万人。担当者は「会員者数がここ最近で急激に伸びたということはないが、商品を紹介するだけで利益が得られる手軽さはうけている」と話している。

● 会社ロゴデザインで月20〜30万を稼ぎ出す人もいる
インターネットサービス事業を手がける「リート」(神奈川県幸区)では、法人が個人への仕事依頼を仲介するサイト「仕事マーケットプレイス ランサーズ」を運営している。具体的には「会社ロゴを作りたい」「サイトデザインを作って欲しい」「英訳をして欲しい」――こうした法人からの仕事依頼がサイトには掲載されている。それに対して個人がロゴなどを作成し、サイトを通じて提案。複数人が挙げた場合にはその中から1つが選ばれ、採用されれば報酬が得られるという仕組みだ。ネーミングの考案やロゴのデザインでは1〜3万円程度の報酬が得られる。

ホームページの作成を依頼するものでは50〜100万円と大口のものもある。なお、会員登録は無料で年齢や職業、スキルと経験、自己PRといった基本情報が記載される。リート社の代表・秋好陽介さんによると、サービスを開始した08年12月以来、不況も手伝って、会員者数や依頼する法人は増え続けているようだ。また、09年4月からは企業側が個人に直接依頼したり、個人が企業側に働きかけたりと機能拡大をはかった。利用者のほとんどは会社員だ。それもデザイナーの仕事をしている人が多い。なかには月20〜30万を稼ぎ出す人もいる。秋好さんは、次のように話す。

「お金が欲しいという理由もありますが、スキルを生かして自己実現したいと考えている方も多いようです」一方、サンカネットワーク(東京都杉並区)が運営するサイト「ボラバイト」。このサイトでは、全国の農家や牧場、宿泊施設でのアルバイトを紹介している。利用者は男女比4:6で、女性が多い。住み込みのバイトもあるが、人気が高まっているのは農園での日帰り、短期のバイトだ。代表の山本和司さんによると、「昨年からの経済状況で、最近では土日に働きたいという人は多い。中には、会社の有給を利用して参加する人もいます。

このゴールデンウィークも1週間、農園や宿泊施設での仕事に当てた人がいました」と明かす。サイトを立ち上げた1999年は25歳以下の若年層が8割だったが、ここ1年は25歳以下が7割弱。参加者の年齢も25〜40代と幅が広がったという。もっとも、日帰りの仕事は時給480〜600円。給料目当てというよりも、農業経験に興味のある参加者もいる。山本さんは「大地の中で汗を流して収穫した喜びは何にも変えられない。農業体験してみたい気持ちの強い人は歓迎します」と話していた。

(5月19日19時45分配信 J-CASTニュース)

読売世論調査(暮らし「苦しくなった」54%に急増)

(5月3日20時14分配信 読売新聞)

読売新聞社の全国世論調査(面接方式、4月25〜26日実施)によると、昨年の今ごろに比べて暮らし向きは「苦しくなった」という人は54%で、同じ質問をした前回2006年12月の25%から急速に悪化した。第2次石油危機の影響を受けた1980年2月調査の59%に次ぐ数値で、深刻な不況が国民の実感としても裏付けられた。

暮らし向きについては、「変わらない」は43%(前回69%)に減り、「楽になった」は3%(同6%)に過ぎなかった。ただ、1年後の日本の景気の見通しを聞くと、「変わらない」51%、「悪くなる」26%となったものの、「良くなる」との答えも19%あった。自分や家族の仕事の現状や将来に不安を「感じている」という人は78%で、「感じていない」21%を大きく上回った。不安を感じていることを複数回答で聞いたところ、「収入や収益の減少」76%が際立ち、「定年後の生活」49%、「過労などの健康面」35%などの順に多かった。

1年前に比べて買い物などの支出を「抑えている」と答えた人は68%だった。その理由(複数回答)では、「収入や収益が将来増えると思えない」58%が最も多く、「年金や医療、介護など老後の生活に不安がある」48%、「生活にゆとりがない」47%などが続いた。景気対策として特に効果があると思うこと(同)では、「雇用の確保」50%、「減税など税制改革」36%、「医療や介護の人材育成」30%が上位だった。調査は全国の有権者3000人を対象に行い、1810人から回答を得た(回収率60・3%)。

vol. 197  2009.05

不況により米国人の睡眠不足が増加

米国人の3分の1が、不況や仕事、財政面の不安から十分な睡眠を取れていないことが、米国睡眠財団(NSF)の年次調査により明らかにされた。金銭の悩みは、イラクやアフガニスタンでの戦争、地球温暖化、テロの脅威などの問題よりもはるかに重いという。報告の著者の1人で米ワシントン大学(シアトル)教授のMichael V. Vitiello氏によると、財政的な不安が睡眠に影響している人は、十分に睡眠が取れている人に比べて、仕事の効率、運動、健康的な食事、性生活が低下しているほか、睡眠不足のために家族にイベント、レジャー、仕事で必要な場に参加できない比率が2倍以上であるという。今回の調査では、対象者の27%が、過去1ヵ月に個人的財政(16%)、米国経済(15%)、失業(10%)などの経済的問題が原因で睡眠を妨げられたことがあったと回答している。

(2009年3月12日 Nikkei Net)

鍼(はり)治療はペットにも有効

10歳のNellyは、2年前に椎間板ヘルニアの手術をしてから脚が極度に弱くなり、ほとんど動くことが出来ず、無気力になり食欲も低下していた。しかし、心配した友人のAnnie WashburnさんがNellyを鍼(はり)氏のもとへ連れて行き30分の施術を3回うけさせたところ、動けるようになり、食事量も増えるなど奇跡的な回復が見られたのである。よくある話だと思うかもしれないが、実はNellyは、Washburnさんが飼っているビション・フリーゼ(Bichon Frise)犬なのだ。Washburnさん自身、代替療法にはあまり乗り気ではなく、この効果は信じられなかったという。Nellyに施術した獣医鍼師のLeilani Alvarez博士も、かつては動物への鍼治療の効果についてやや懐疑的であったが、その後に体験した数百の奏効例は「期待をはるかに上回るものだった」と述べている。高齢で後ろ足が弱くなり、便失禁をするようになった犬の例では、飼い主も安楽死を考えたが、2回の施術で便失禁が治ったという。

(2009年3月12日 Nikkei Net)

首回りの脂肪が心血管疾患のリスク指標に

シャツの襟回りのきつさが、将来の心臓障害の指標となる可能性のあることが、フラミンガム心臓研究(Frammingham Heaet Study)グループの研究で明らかになり、米フロリダ州で開かれた米国心臓協会(AHA)心血管疾患疫学・予防年次集会で報告された。  心血管疾患のリスク評価には、長年、内臓脂肪の測定が利用されている。しかし、同研究の最初の被験者の子孫にあたる3,320人のデータ(フラミンガム子孫研究)を検討した結果、頸部の脂肪にもコレステロール値や肥満などの心臓障害因子との間に密接な関連があることが判明した。「内臓脂肪組織について調整を行ってもなお、頸囲(首周り)と心血管代謝(cardiometabolic)危険因子との間に関連が見られた」と研究グループのSarah Rosner Preis氏は報告している。

(2009年3月19日 Nikkei Net)

<30兆円の闇>無駄に慣れ、医療費膨張

診療報酬明細書(レセプト)のコピーの束をめくっていた手がぴたりと止まった。「降圧剤と昇圧剤が同時に処方されている。おかしいぞ」「日本交通」健康保険組合(東京・目黒)次長の加藤文明氏(55)が不審な請求を見つけたのは、70歳以上の加入者の医療費の内訳を総点検していた最中だった。薬を出したのは同じ病院。低血圧の治療で通院していたある患者は、その日測った血圧だけで処方されていた。「昇圧剤で血圧を上げた患者に降圧剤を出したのか」と加藤氏はため息をついた。医療機関の不正請求も次々と見つけたが、同じ病気で医療機関を“はしご”する高齢者も多いことが分かった。

家を訪ねると飲みきれないほどの薬をもらい捨てている人、薬の飲みすぎで肝障害になっている人もいた。加藤氏は「全体で2,3割の人が重複受診しているのでは」と言う。日本の医療費は総額で年間約30兆円と米国に次いで2位の水準。国内総生産(GDP)比では経済協力開発機構(OECD)加盟の中で20位にとどまるが、現在3分の1(約10兆円)を占める老人医療費が急速に膨らみ、2025年にはGDP比で米国並みに達するとみられる。しかし、医療費を負担している患者らにとって無駄な医療費でも、医師や病院にとっては収入に違いなく、削減に対して医師側の自主的な改革はなかなか進まない。

医療費の無駄は、欧米諸国に比べて大幅に長い入院日数にも隠れている。厚生省研究班が、大学院など11施設で胆石患者を調査したところ、入院日数は7−29日、医療費は50万−90万円と大きな差があった。欧米は入院日数が4−11日で済み、日本の長さが際立つ。クリニカルパス―。入院から手術、退院まで、一連の治療に無駄がないかを検証し、適正な日程を病気ごとに組んでいく米国式の手法で、入院日数の短縮が目的だ。1人当たりの医療費が減少し、治療の流れが分かるため患者サービスにもつながる。厚生省調査で最も入院日数が短く医療費が少ない施設は、この手法を導入していた。

「病院にとっての損は患者にとっての得ですから、我慢してください」。都内で開かれた医療関係者向けの講演で国立長野病院の武藤正樹副院長(52)がクリニカルパスについてこう説明すると、会場から苦笑が漏れた。1人の患者を治療すればするほど収入増となる出来高払い方式に慣れた病院にとって厳しい面があるからだ。「熱心に取り組んでも、収入が減ってやめてしまう病院もある」(武藤副院長)という。無駄を徹底的に調べ直した日本交通健保は「通うのは最も信頼する医者だけに」と呼びかけ、不透明な請求は病院に問い合わせた。効した努力が実って、昨年度の1人当たりの老人医療費は前年度比で1割、約7000円減少した。国家レベルでも実行すれば、単純計算で老人医療費の1割の約1兆円を節約できる。医療費の闇(やみ)に潜む無駄を一つ一つそいでいく作業から始めなければ、総額抑制の展望は見えてこない。

(日本経済新聞「医療再生」取材班)

腸内の善玉菌の割合

人間の腸の中には、100種類・100兆個以上もの腸内細菌が棲んでいます。 これらは、体にとって有用なはたらきをする「善玉菌」と、有害をもた らす「悪玉菌」とに分けられ、どちらの勢力が優勢になるかによって、 私たちの健康も左右されます。この腸内細菌の総定員数は、ほぼ一定。つまり、善玉菌が優勢になると 悪玉菌が減り、悪玉菌が優勢になれば善玉菌が減るというように、私たちの腸の中ではつねに両者が「陣取り合戦」を繰り広げているのです。 健康を保つためには、善玉菌優勢の状態をキープすることが大切です。さて、一般的にこうした腸内環境はどう変化していくのでしょうか。
●胎児のとき → 無菌状態。
●誕生・授乳期 → 産道の細菌や空気中の細菌などが入り込み、徐々に悪玉菌が増えるが、生後3日ほどで善玉菌であるビフィズス菌(母乳の中にたっぷり含まれ、増殖を始め、一気に勢力を伸ばして悪玉菌から体を守ってくれる。その勢力は90%以上といわれる。
●離乳食開始 → 大人と同じような食事を摂るようになると、腸内に悪玉菌が急に増え始める。一方、ビフィズス菌の勢いも強く、腸内は安定した状態に。
●成人して年をとるにつれ… → 悪玉菌が優勢になりやすくなる。
このように、腸が善玉菌でいっぱいなのは、生まれて間もない赤ちゃんのとき。だから赤ちゃんの便は大人ほどのニオイがないのですね。肉類などに偏って野菜の足りない食生活を続けていると、善玉菌はどんどん減ってしまいます。また、ストレスも腸内環境を乱す大きな原因と なります。もちろん、いくら若い人や子どもでも、生活習慣が乱れていれば、腸の中は「悪玉菌帝国」に…。悪玉菌が優勢になれば、それだけ病気にもかかりやすくなります。逆にいえば、生活習慣に気をつけていくことで、善玉菌が元気できれいな腸を保つことが可能、ということです。

プラス情報の一言がほしい  2009.05

「三つ子の魂百まで」という諺は、潜在意識の情報の持続性を表現したものと思われますが、同様なことで、幼少時に体験したショックなことや我慢してしまった辛いことは、潜在意識の内に保持され、それが成人になってからも身体や精神に影響を及ぼすと言われています。たとえば、昔の父親に対する不信感が現在の男性に対する偏見として表れたり、母親の叱責に対する恐れが、現在でも女性の前での赤面症として表れたりします。また信頼していた教師の行為と一般社会通念との間に大きな隔たりがあるときの意思決定の悪さ、大勢の人の前で、地位ある人により、恥辱を受けたときの言葉が今でも幻聴として残存しているなど数えあげたら枚挙にいとまがありません。

多くのクライアントの話を総合しますと健康に関する限り、三つ子どころか八十才になっても魂に影響するとしか思えません。手術を拒否した脳腫瘍患者に対して「そのうちテンカンが起こるだろう」と暗示をかける外科医、末期ガン患者に対して癌の悪化症状を得々と語る担当医、鬱病を民間療法で完治した患者に対して「再発するぞ」と不安を惹起させる精神科医。「いったい何なんだ!」と言いたくなります。地位、良識のある専門家の一言が潜在意識へのマイナス情報として入力されてしまうのです。潜在意識の力が心身に影響するのですから、入力するならプラス情報にしていただきたい。

全脳エネルギー変換CD制作裏話 〜440ヘルツの秘密〜

ある方は健康増進。また、ある方は直観力アップと、お客様の感想を伺いますとそれぞれ違うのですが、一様に「なぜ、こんなによく効くのだろう」と不思議に思われているようですので、今回は少しこの効果の秘密についても述べてみたいと思います。この秘密の鍵を握るのが、440ヘルツと言う特殊な周波数です。昔から、この440ヘルツと言う音は、人体に影響を及ぼす特殊な周波数であることが、よく知られています。元東京医科歯科大学の角田忠信教授の研究によると、440ヘルツとその倍音は、人間の左耳から右脳に、意識の関与なしに自動的に振り分けられるのが明らかにされています。

要するに右脳を活性化させる音なわけです。左脳は論理回路をつかさどるのに対し、右脳はインスピレーション・直感力のみなもとです。ここを強化させる音なのです。さらに超能力者の秋山眞人さんの研究によると、440ヘルツの音は超能力開発にも大変有効な音であることがわかっています。その証拠に、各種宗教の瞑想などで使われる楽器には、440ヘルツ付近の音を出すものが非常に多いということです。宗教儀礼というかたちで伝えられてきた潜在能力法の中に、しっかりと440ヘルツが活用されてきたというわけなのです。

超能力発現の鍵を握るのが、やはり右脳だということがいわれており、440ヘルツの音が右脳を活性化させているということを考えると、超能力開発と440ヘルツの深い関係について秋山さんの説には充分な説得力が感じられます。くわえてこの440ヘルツの音には、その他にもっとすごい秘密があるようです。この音には人間の機能回復・健康維持能力を高める働きがあるということが、最近わかってきました。440ヘルツの音を聞かせると、脳波が瞬間的にα波寄りになり、古来チャクラと呼ばれてきた各種のツボを刺激させ、自己治癒能力をアップさせるということがいわれています。

要するに、健康によい音だというわけなのです。実際、アメリカのカリフォルニアあたりでは、440ヘルツの音を聞かせることによるヒーリングもおこなわれているようです。また、インドのある病院でインターホンの作動ミスから、赤ちゃんの鳴き声が病院中に響き渡ったことがあるそうですが、その後、なぜかその病院の重病患者病棟の治療率が飛躍的な伸びを示したそうです。赤ちゃんの鳴き声が440ヘルツに極めて近いということはよく知られています。やはり、この440ヘルツと人間の自己治癒能力には、何か深い関係がありそうです。

しかし、ここで注意するべきことは、440ヘルツの音をただ聞かせても効果はないという点なのです。ある特殊な聞かせ方をして初めてその効果が発揮されるということがわかっていますが、この点については、申し訳ありませんがここでは公開できません。今回このCDの制作にあたり、その特殊技術もしっかりとCDの中に取り入れ、440ヘルツの効果が最大限発揮されるように考慮いたしました。「なぜ、こんなによく効くのだろう」という、この効果の秘密の一つに、CDに取り入れられた440ヘルツとそれを最大限に引き出す特殊ノウハウがあげられるのではないかと思います。半信半疑の方が多いかとは思いますが、この440ヘルツの効果は、実際ものすごいものがあるようです。これはお客様の声を聞いてすでに確認済みです。この440ヘルツの効果について感心のある方には、ぜひ、私どもの制作いたしましたCDをお勧めいたしたいと思います。

(音響制作担当 今 雅人)

vol. 196  2009.04

可視光線の効果 〜ビタミンDを産生する〜

メタボリック症候群は、過食、運動不足などからインスリン抵抗性という背景がみられ、この状態が続くと糖尿病、高血圧、高脂血症、動脈硬化、ガンなどの生活習慣病につながります。インスリン抵抗性とは、インスリン分泌不全とその作用低下がみられる病態をいいますが、インスリン分泌にはビタミンDが重要な働きをになっています。現代社会では過食、栄養の偏り、低体温、光と熱エネルギー不足などから体はビタミンD不足に傾きやすい状況にあります。とくに中高年者ではビタミンD不足は大きな問題となります。

●メタボリック症候群(米国の研究2005年)
血中ビタミンD濃度が高くなるに伴い、メタボリック症候群、腹部肥満、低HDL血症、高血圧、高コレストロール血症、高血糖の出現率が各々低くなる。

●高血圧(米国の研究2007年 2008年)
血中ビタミン濃度は最高血圧と有意な逆相関が認められ、最低血圧、脈圧も同様の傾向がみられた。他の研究でも、血中ビタミンD濃度が高くなるに伴い最高血圧が低下する。

●心血管死亡率(ドイツの研究2008年)
血中ビタミンD濃度が高い群と比べ、低い群では全死亡率と心血管死亡率は約2倍高いことが判明した。また、ビタミンD濃度が低いと炎症物質の増加、抗酸化物質の低下が認められた。

●糖尿病(フィンランドの研究2007年)
血中ビタミンD濃度が高いと2型糖尿病の発症リスクが低下する。また、2型糖尿病患者では、血中ビタミンD濃度が低いと動脈硬化が促進される。

●脳卒中(英国の研究2006年)
急性脳卒中患者のビタミンD濃度は健常者より低く、ビタミンD不足を示す頻度が高かった。

「与野健康プラザの実施例」
男性55才  始め 血圧 156
照射部位時間血圧
咽喉 後頭部5分145
腹部 腰部5分133
膝 足裏 足首10分124

光線研究所「光線研究」第552号より

いけにえ  2009.04

上の写真は我が家の庭のもみじの木に造られた縦径40aくらいのスズメバチの巣です。内に通ずる出入り口は一カ所だけあり、そのすぐ近くには晩秋の頃から一匹のスズメバチが門番のように巣を守っていました。初めのうちは出入り口の周囲、あちらこちらに移動していましたが、かなり寒くなった時期より、写真のように上部に張り付いたように留まるようになりました。正月になって、細い棒でハチの羽をつついたところ、びくともしません。体色があせることもなく、そのままミイラになっていたのです。巣の中はたくさんの幼虫がいるのでしょう。なぜこのハチだけが・・・

大昔より、神の怒りを鎮めるために、いけにえをささげ、多くの人命を救う習慣がありましたが、この行為には他人の意思が関与していました。また、旧日本軍の特攻隊は、他国人の犠牲を伴って任務を遂行しました。これらに対し、このハチは、自らの意思で、誰をも犠牲にせずに「威嚇」という形で一族を守っていたのです。このような自然界の規律に対して「すごい!」としか言いようがありません。一方、自分の私欲のために多くの他人を犠牲にするようなことが行われている人間社会には考えさせられます。

施術と免疫学

腰痛、五十肩、膝痛などで病院へ行ったとき、必ずと言ってよいくらいレントゲンを撮ります。そして、骨の変形があるので痛みが生じているのであると言われ、痛み止めを服用したり、貼り薬で湿布します。症状の特にひどいときにはコルセットの着用を指示されたりもします。ところが、まじめにやった人ほど悪化する場合が多いのです。いや、多すぎると言っても過言ではないでしょう。いったい、これは何故なのでしょうか。私共は、病院でなかなか治らない患者が来たときには、所定の施術をした後で「なるべく薬に頼らないように」「湿布はやめて、何もしないか、ホカロンで温めなさい」「コルセットは重い物を持つ時だけにしなさい」などと患者の不信感を惹起させないようにアドバイスします。

私共の施術を医学的に説明している国際的免疫学者がおられました。新潟大学、安保(あぼ)教授です。私は教授の著書『医療が病いをつくる』を読んで、西洋医学者にも偉い人がいるものだと久々に感激しました。そして、実際に会って「理由は医学的に証明できないが、実際効果のある施術方法」について議論したいと思いました。私は、腰痛や膝痛は骨の変形が原因ではないと常々患者に言い続けてきましたが、その理由も分かってきました。安保教授は「腰や膝の周囲の筋力低下によって、筋肉に負担がかかり、血流障害が起こる。

筋肉、骨、関節は一つの組織として血流が調節されているので、この血流障害によって、骨や関節が変形してくる。血流障害は交感神経を緊張させ、必ず白血球の一種である顆粒球増多も同時に誘発され、骨や関節の変形が促進される。痛み止めや痛み止めの入った湿布をすると、交感神経が刺激され、痛みが一時的にとれても、血流障害が生じ、手足や腰が冷える。温湿布をしても痛み止め入りである限り同一である。コルセットは血流を抑制するので治癒の妨げとなる」「生活習慣病と言うと食べ物やタバコなどに注意が向けられているが、広い意味のストレスが交感神経を過度に緊張させ、血流障害、顆粒球増多、分泌抑制が生じ、これらは病気の80%の原因になると考えている」と述べています。

白血球には大別すると顆粒球とリンパ球とがあります。これらが自律神経(交感神経と副交感神経とがあります)の支配を受けていることが明らかになっている現在、私共が十年間、必ず初診者の交感神経と副交感神経の働きを検査し、その結果を施術に反映させてきたことは、正当であったという意味で安心すると同時に、ますます自信を持つことができたような気がします。

自分に合った癒しグッズの見つけ方  2009.03

巷には驚くほどたくさんの癒しグッズがあふれています。癒しグッズを持っていると、なんとなく気持ちが安らぎ、安心感が得られます。しかも、実際にみなぎる力強さを体感できますので、パワーグッズとしても人気があります。しかし、全ての人に合うというものは無いと言って良いでしょう。現に、健康に良いという磁気ブレスレットを他人からもらって身に付けて以来、体調が悪くなった人はたくさんいますし、親類の者の形見を使用する度に疲労を感ずる人もいます。そこで、今回は自分が本当にパワフルになれる癒しグッズの選び方を紹介します。

1.そもそもグッズで癒される時には、私たちの体の細胞は活発化します。すなわち、血管が柔軟になり、血液流量が増加する結果、筋力が増します。それを確認するには、両手を下げて両脇につけ、真っ直ぐに立ちます。次に、片方の手のひらに調べようとするグッズを軽く握り、もう一方の手の甲を上向きにして、真横に水平に伸ばし、誰かに自分の手首付近を、手で上から押し下げてもらいます。その時の水平維持力が、グッズを持っていなかった時の水平維持力よりも強ければ、癒し効果があると判断できます。

2.また、癒し効果があれば、大量の空気が吸えます。しかし、たくさん吸えたかどうかは判定が微妙ですので、それよりも、一度思い切り空気を吸い込み、どれだけ長く吐き続けられるか、時間の長さで癒し度を判定します。

3.通常の時の脈拍を測定しておきます。癒しの効果があれば、脈拍はゆっくりと下がっていき、5分間も経てば一定値に近づきます。

4.癒し効果を調べる前に、血圧を測定しておきます。癒しグッズを身につけた直後より血圧は下がり始めますが、最低3回は測定しましょう。

5.真っ直ぐに立ち、膝を曲げないで前屈します。癒しグッズを身につけて全屈すると、いっそう曲がり易くなります。

その他、集中力などにも差が生じますが、貴方が判定したら良いと思います。グッズが貴方に合わなければ、上記の記載と全く反対の結果になります。しかし、ここで非常に重大な注意点があります。あくまでも、グッズを持っていない貴方のパワーレベルが基準です。貴方の基準値を低下させるようなマイナスエネルギーは当然筋力を弱め、肺活量も低下させるでしょう。ところが、貴方の基準値よりもはるかに強大なパワーを有するグッズを身に付けた場合、どうなるでしょうか?過ぎたるは及ばざるが如しで、筋力も肺活量も低下します。他人には効果があるが、自分にはマイナスに働くという理由の一つがここにあります。

ある時、高価なトルマリンのブレスレットを購入した方がいて、筋力テストをしたら、弱くなったので、泣く泣く他人にあげてしまった方がいましたが、もったいない話です。その日、その時、貴方は疲れていて、たまたまパワーダウンしていたところで強力なトルマリンのテストをしたために、筋力が低下したのです。日時を変えて、再度テストをすれば、プラスに転ずる可能性はあったのです。もう1つ例をあげます。密教の修法で用いる金剛杵(こんごうしょ)のなかに、独鈷杵(とっこしょ)、三鈷杵、五鈷杵というのがあります。先端の尖ったピラミッドの数で、そう呼ばれていますが、これも数が多ければ良いというものではなく、自分に合ったものを用いれば良いのです。誤用していますと、体調が悪くなることも予想されます。自分に合わないグッズを、どうしても早く身に付けたいという方は、私たちにご相談ください。

22世紀を創る人と企業への脱皮

不況は企業を活かす絶好の機会

射撃では、的を定めて、自分が引き金を引くタイミングを決定しますが、弓道では、自然に矢が放れるのを待てと言われています。なぜ、自然に矢が放れるのでしょうか。しかも、剛弓ほど力を抜いて引きなさいと教えられます。このような弓道の極意は、理屈では理解できません。同じことが経営にも考えられ、高度成長期は合理的精神をもって行っていけましたが、今後は弓と一緒で、理屈だけでは経営していけない時代に入ると思われます。本日の話は、ノウハウの話ではなくて、ものの見方、考え方について申し上げたいのです。しかも、プロの人ほど、その重要性が見えていないように思われます。

現在の経済状況に対して、「政治家が悪い、社会が悪い」などと考える貴方まかせの姿勢に対して、何か物足りないものを覚えます。今は経営の本質や目的を問い直すべき時代にさしかかっていると思います。病人が健康になりたいあまり、健康になってから何をするかを考えていない場合があるように、企業は、シェアを広げることだけを考えていて、利益をどのように使うのか考えていない場合が多いようです。病気は、どう生きていくかを真剣に考えるチャンスとなるように、現在は不況だからこそ、企業は今後どのような企業理念で生きるべきかを考える絶好のチャンスなのです。

自然界の仕組みに従って経営する

22世紀を作る企業は、時間的・空間的に、外から自分自身を見ることが必要です。しかし、何を基準にしてみたら良いのでしょうか。私は「いのち」を活かすことを基本として考えることを提唱しています。「いのち」は自然界の秩序をつくりだす働きのことです。今までの文化では、人間と自然を別々に考えていましたが、人の体も自然の一部です。心と体には健康になれる仕組みが備わっており、これに逆らうことを行えば、健康になれません。同じように、企業は人の集まりであり、同じく自然の一部なのです。ですから、自然界の仕組みに逆らった経営は長続きするはずがありません。

自分自身の役割を認識する

「いのち」を活かすためには、自然界における様々なシステム「つながり」を持つことが大切です。人間と自然界、人と人、企業と社会などのように、つながり合ったシステムが全体として秩序を創るのが自然の仕組みです。企業においては@自然界A文化B人間社会の三つの環境を考える必要があり、これらの環境から自分自身を見て、三者の中でどんな役割を果たすかを認識することが重要です。そして、企業理念は、建前ではなく、本音を自問自答すべきです。

「自分らしさ」をみつける

また、生態系においては、様々な種族の「自分らしさ」が活かされているように、企業もまた、人まねをしないで、「自分らしさ」を見つける努力が必要です。商品や売り方に「自分らしさ」を反映させれば競争のない経営が可能です。「自分らしさ」をまわりのために役立てる企業は周囲から喜ばれ、必ず生き生きとしてくるはずです。第1図は、「自分らしさ」をだれのために役立てるかの考え方を図示したものであり、◎部分が22世紀を創る人と企業の生きる領域と考えられます。この領域は、自然・社会・文化の三つの環境のために使命を達成するという志の下に行動しますが、人マネをしないので、競争の勝ち負けに振り回されることはありません。

全託が自然界を活かす

人間は力をぬけばぬくほど潜在的な機能がでてきます。これは、自然界のありように、まかせきるからであり、そのような生き方を私は、「全託」と呼んでいます。健康は弓道や気功の世界でも重要なポイントは「全託」ということです。末期ガン患者が残された余命を他人に尽くした結果、免疫機能が上がり、健康を回復した実例は、役割認識と全託が創る秩序の良い例です。  第2図は意識と無意識の機能と全託・誘導の関係を図示したものです。通常は、一定の目的を達成するために言語で自分や組織を誘導します。この場合に、達成目的は言語で明確化されます。

これに対して、一定の志に従って努力はするけれども、結果は天にゆだねるという生き方があります。これは意識に重点をおいた全託の生き方です。  人間には無意識の世界があって、自分でも気付かない内に自分の行動や人生を大きく左右します。無意識の世界に大きな影響を与えるのは言語よりもイメージです。自分が成功した姿をイメージするようなイメージトレーニングはイメージによって、無意識を誘導する方法です。自然界には、外界の刺激によってシステムが一定の方向に誘導される現象があり「強制引き込み現象」と呼ばれます。

この場合は、イメージが心身に強制引き込み現象を起こすと考えられます。これに対して、外界の刺激無しにシステム自身が秩序を創り出す現象を「相互引き込み現象」と呼びます。ネズミの心臓細胞を、培養液の中で一つ一つバラバラにすると、それぞれが勝手なリズムで拍動します。ところが高密度の状態で1日放置しておくと、全体が集まって一定の拍動をするようになります。これが「相互引き込み現象」の一例です。徹底的に自然界の秩序に従うという全託の境地は、無意識の世界に心身の相互引き込み現象を起こすと私は考えています。恐らく、宗教的な悟りの境地に近いものと思われます。◎はイメージコントロールとは異なる秩序形成の「はたらき」であり、最も高度の経営のコツを示唆しています。


(国際基督教大学名誉教授 石川光男氏)

vol. 194  2009.01〜02

大腸ポリープ、緑茶カテキンで再発予防 岐阜大教授ら

緑茶成分のカテキンを含む錠剤を飲み続けると大腸ポリープの再発が抑えられることを、岐阜大医学部の清水雅仁助教や森脇久隆教授らが臨床試験で確かめた。名古屋市で28日から開かれる日本癌学会で発表する。大腸がんのもとになるポリープの再発予防が緑茶錠剤で実証されたのは初めてという。手軽な緑茶錠剤によるがん予防の可能性をうかがわせる成果といえる。臨床実験には、岐阜大病院など岐阜県内の4病院が参加した。大腸ポリープを内視鏡で切除した125人のうち60人に緑茶錠剤3錠(計1.5グラム、6杯分)を毎日飲んでもらい、飲まない65人と1年後に大腸を内視鏡で検査して、ポリープ再発率を調べた。

(2008年10月11日 Nikkei Net)

厚労省、健康食品に認証制度 第三者機関設置へ

厚生労働省は1日「健康食品」として流通している食品について、第三者機関による認証制度を導入する方針を固めた。健康への効果をうたった食品は年々、需要が拡大している。一方で、粗悪な原料が使われたり、薬事法に抵触する違法な手法で販売されたりするケースが後を絶たない。このため、同省は安全性確保などのための規制案を検討していた。新たに導入される認証制度では、(1)原材料の安全性(2)製造工程での品質管理―の二点を重点的にチェックし、消費者の安全確保を目指す。

(2008年11月1日 Nikkei Net)

ダチョウの卵から生まれた鳥インフルエンザ抗体マスク

ダチョウの卵から、高病原性鳥インフルエンザウイルスを不活化する抗体を大量に生産する方法が開発された。大阪府立大生命環境科学研究科の塚本康浩氏らが手がけているもので、この方法を応用した鳥インフルエンザ抗体マスクの商品化も進んでいる。塚本氏らは、3種のインフルエンザウイルスワクチン株(A/H1N1、A/H3N2、B/マレーシア)のHA抗原混合液や高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1由来のH5リコンビナント蛋白を用い、産卵ダチョウに免疫して卵黄からそれぞれの抗体(卵黄抗体、IgY)を大量精製する方法を確立した。精製した抗体のインフルエンザウイルスに対する力価は、ウイルスを固相化したELISA法により検証。

3種HA抗原混合液で免疫した抗体は、H1N1、H3N2、Bのそれぞれのヒト・インフルエンザウイルスに高い反応性を示し、一方のH5リコンビナント蛋白で免疫した抗体の方もH5N1ウイルスに高い反応性を示した。ダチョウの卵黄による精製法を使うと、1羽のダチョウから年間400gの抗体が精製可能となる。卵1個当たり2〜4g採取可能で、半年間で計算すると、ウサギの400〜800倍の量が取れることになる。生産コストも低く、ニワトリを使って精製した場合に比べ30分の1のコストで済むという。また、1羽から大量に採取できるためロット間の差が少ないメリットもある。これらのことから塚本氏は、「抗体の工業的な使用に十分に適する」と話している。

(日経メディカルオンライン 2008年1月18日)

世界初、脳から知覚映像を読み出す  2009.01〜02

日本の研究者により、ヒトが実際に見ているものを映像化することに成功しました。この技術を応用すれば、夢や空想などの主観的な知覚映像を記録、再生することが可能になるかもしれません。また、デザインや芸術創作活動において、言語化するのが困難な映像表現を脳信号からそのまま映像として取り出すなど、新たな創造的活動の手段を提供することができるかもしれません。当然、医療や犯罪捜査などにも応用されるでしょう。論文の概要を引用しますが、全文がほしい方は当プラザにお問い合わせください。

「われわれが見ている世界を脳からの信号を解読して映像化することができれば、夢や空想を、テレビや映画のようにスクリーンの上で再生できるかもしれない。国際電気通信基礎技術研究所(ATR)脳情報研究所・神経情報学研究室の神谷之康室長らのグループは、情報通信研究機構・計算神経サブグループと共同で、見ている映像をその人の脳活動から再構成すること(以下、視覚像再構成)に成功した(他の共同機関:奈良先端科学技術大学院大学、自然科学研究機構・生理学研究所)。本研究成果は、複雑な知覚内容を脳からそのままの形で取り出せることを世界で初めて示したものであり、ブレインーマシン・インターフェイス(BMI)など脳を直接介した情報通信技術の新たな可能性を切り拓くものである。

眼から入った画像情報は大脳視覚野の脳活動を引き起こす。逆に、この時に生じる脳活動のパターンを解読することで、見ているものを推定できると考えられる。神谷室長らはこれまで、機能的磁気共鳴画像(fMRI)で計測されるヒトの脳活動を、パターン認識アルゴリズムを用いて解析することにより、知覚内容や身体の動きを予測する、脳情報復号化技術の開発を行ってきた。しかし、従来の手法では、あらかじめ脳活動を計測してパターンを学習しておいた少数個の選択肢(縦縞か横縞か、など)のうちどの図形を見ていたかを当てることはできても、見ているものを「画像」として取り出すことはできなかった。

今回、神経情報学研究室の宮脇陽一(情報通信研究機構/ATR研究員)、内田肇(奈良先端科学技術大学院大学/ATR連携講座学生)らは、脳活動パターンから、見ている図形を画像として再構成する方法を開発した。この方法では、まず、視野を複数の解像度で小領域に分解し、それぞれの領域のコントラスト値fMRIで計測される脳活動パターンから予測する。そして、その予測値を組み合わせることで画像全体の再構成を行う。この手法を用いて、脳活動パターンの学習に用いていない幾何学図形やアルファベットの形の再構成に成功したほか、1億通り以上の候補の中から正しい画像を同定できることが分かった。

また、2秒ごとに得られる個々のfMRIスキャンを解析することで、見ている画像を動画として再構成することにも成功した。本研究では、実際に見ている画像の再構成を行ったが、同じ手法を用いて、心的イメージや夢のような物理的には存在しない主観的体験を、画像として客観的に取り出せる可能性がある。したがって、本研究で開発した手法は、心を生み出す脳内メカニズムを探るツールとなると同時に、医療における心理状態のモニタリングや、脳を介した情報伝達システムの開発など、さまざまな分野での応用が期待される。

本成果はNeuron誌(2008年12月11日発行、米国東部時間;日本では12月12日)に掲載される。本研究は、情報通信研究機構、奈良先端科学技術大学院大学、自然科学研究機構・生理学研究所との共同で行われた。fMRI計測についてはATR脳活動イメージングセンタの協力を得た。また本研究の一部は、文科省脳科学研究戦略推進プログラム(課題名「日本の特長を活かしたBMIの総合的開発」)、情報通信研究機構(「400チャンネル規模の超多チャンネルMEGを利用した脳活動計測の精度向上と基礎データ収集および脳情報抽出技術の高度化」)、総務省戦略的情報通信研究開発推進制度(「感覚知覚世界の可視化技術の研究開発」、「脳情報復号化にもとづくコミュニケーション技術の研究開発」)、日産科学振興財団(人と機械の自然な共生を目指す認知科学研究)の支援により実施された。

同様の原理は、画像の再構成だけでなく、他の脳機能の読み取りにも応用可能である。例えば、基本となる少数の運動パターンと脳活動との対応関係を学習しておき、それらを組み合わせることで、さまざまな運動パターンをバリエーション豊富に再現できるようになるかもしれない。柔軟で多様な運動機能のサポートに役立つ新しいブレインーマシイン・インタフェースを実現するための根幹技術となる可能性がある。」

「NEUROUN, VoI.60、No.5、Decebmer 11, 2008の表紙」

現代教育の欠陥を「気」の視点でとらえなおす

「心」を無視したところに組み立てられている。これが現代教育の最大の欠陥です。教育委員会などでは、その反省から、心を重視した教育のありかたが望まれるという意見を再三出してはいますが、いっこうに教育問題は改善されません。これは「心」のとらえかたが間違っているからだと思われてなりません。「心」は人間の「内」にあると、多くの人が西洋的なとらえかたをしていますが、それは違うのではないでしょうか。実は「心」とは、人と人、人と物、その「間」に宿るのです。決して人間の「内」にはないように、私には思われます。例えば、飢餓に苦しむ人を見る。見るということは意識するということです。

つまり、その人と飢餓に苦しむ人との「間」に「気」の交流が起こるということです。こうなって初めて人間は“かわいそうだ”と感じられるわけです。意識し、「気」の交流が起らないと、このような感情はわいてきません。“かわいそうだ”と感じる「心」というものは、自分と対象物の「間」に発生しているのです。そう言うと、人間は一人でも悲しくなったり喜んだりする。対象物がなくても「心」はあるでないか。だから「心」は内にある。と、おっしゃる人もいます。しかし、これは過去の記憶、未来への予測がそのような感情を喚起させているのであって、この場合も、時空を越えて、過去や未来の対象物との「間」に「気」の交流が起きているのです。

やはり「心」とは、人間の「内」ではなく、対象物との「間」に宿り、双方の「気」の交流があって初めて生まれるもの。そのように考えていいのではないかと思われます。こう考えていくと、「気」というものの理解がなければ、絶対に「心」というものはとらえられないということになってきます。なぜ、これほど“心重視”の教育が叫ばれているにもかかわらず、教育現場が荒廃していく一方なのか。それは教育現場に「気」の考え方が取り入れられていないからなのです。まだまだ「気」はオカルト的なもの。こういった偏見と拒否反応が多くの人にあります。

ことに学校教育の現場にたずさわる人間、つまり教師の多くが「気」に対して批判的です。これは、戦後導入された教育システムが欧米のものだというのが最大の理由でしょう。欧米人は徹底的な個人主義。「心」は自分の「内」にあると考えます。万物に「気」の流れがあり、その流れの上に「心」が生じる。つまり「心」は自分の外にある。そういった考えを否定しているのが欧米人なのです。しかし、このような考えに立って成り立っている西洋文明が行き詰まっている現実を考えると、「気」の概念を無視した欧米式の考えは、やはり間違っているといわざるをえません。

21世紀は現在の子供たちの手にかかっています。ですから、21世紀をしっかりと生き延びていく知恵というもの。それを教育として、現在の子供たちに与えなければなりません。それが「気」の概念を導入した“心重視”の教育であることは、もはや疑う余地がありません。学校で白昼堂々、生徒が先生を刺し殺す。集団で個人をイジメ、自殺に追いやる。こういった“やさしさ”の欠如した人間を大量生産していたのでは、地球に未来はありません。遅かれ早かれ自滅の道をたどることになるでしょう。地球は今、様々な問題から自滅の危機が叫ばれています。

このような深刻な時期だけに、21世紀という難しい時代を生きていくことになる人間たち、つまり現在の子供たちに正しい未来の選択ができるような知恵。それを現在の教育現場で与えることは絶対に必要だといえます。教育改革は早急におこなわれなければならないのです。まず、現在のような暗記中心の教育システムは廃棄すべきです。暗記中心の現代の教育制度は、人間の左脳だけを極端に発達させ、右脳開発を徹底的に無視しています。右脳開発の重要性については以前から叫ばれてきましたが、その理由は“右脳”が「気」の流れを調整しているからにほかなりません。

左脳をいくら鍛えても、人体を巡る「気」の流れは強化されないのです。対象物と自分との「間」、つまり、「気」の流れの上に「心」が宿るという観点から考えると、左脳偏重教育では「心」が育たないのは当然なのです。なぜ「心」を豊かにしようという情操教育に、もっぱら取り入れられるのは芸術鑑賞なのでしょうか。これは“芸術脳”といわれる右脳を、音楽や絵画といった芸術作品で刺激活性化させることで、「気」の流れを強化させようとしているのです。個人を取り巻く「気」の流れが活発になって初めて、そこに豊かな「心」が生まれます。「心」の教育と「気」の流れを高める右脳開発は切っても切れない関係にあるのです。ですから「心」を失った現代教育の問題点を改善していくためには、右脳を開発させ、「気」を頭だけでなく、体全体で感じ、理解を深めるような「気功教育」を導入させることが必要不可欠になってくるわけです。教育現場に「気」がみなぎることで「心」が生まれます。そうなって初めて“心重視”の教育が施せるのです。

(作曲家 今 雅人)

涙と書き流しで免疫力を上げる

今年も1月半ばが過ぎました。年始に当たって、心のデトックスを行うのも良い機会かもしれません。久しぶりにレンタルビデオ店にいって驚きました。「泣ける映画コーナー」を設けているのです。そういえば韓流ドラマに続いて、泣ける本や映画が次々とヒットしています。「自分は涙など流したことない」という方がおられますが、誰でもが、一日たりとも涙を流さない日はないというのは本当のことのようです。これは、「基礎分泌」と呼ばれ、まばたきする度に出てきて、瞳を潤し、酸素を運ぶと同時に、細菌やゴミから瞳を守ってくれています。

涙が出にくい人の眼をドライアイと呼んでいますが、視力が良いのにもかかわらず、見えづらいことが多いようです。これは、涙の基礎分泌の多い人は、視力は低下しないのですが、逆に少ない人は、涙が乾くにつれて視力が低下するからのようです。長時間、連続して眼を酷使する車の運転やパソコン作業をする人は注意が必要です。今、脚光を浴びている涙は、基礎分泌の涙ではなくて、「感情による涙」です。「泣けるビデオ」を見せる前後の脳波、脳血流、心拍数などを測定して、涙の研究をしている研究者がいます。

東邦大医学部の有田秀穂教授です。教授によれば、涙をポロポロこぼした人は、「気持ちの混乱に相当する指標」が極端に低下し、頭の中が「すっきり」した状態になるという。この涙によるストレス解消効果をうれし泣きでも悔し泣きでも差はないが、笑った時のストレス解消効果より大きく、しかも長続きするという。さて、ここでこまったことがあります。泣ける人はよいのですが、泣けない人はどうしたらよいでしょうか。幼い時から「男は簡単に泣くものではない」としつけられてきた人はかなりいるはずです。

「つらい出来事でも、日記に書けば、免疫力が大幅に改善する」という「日記と免疫力の関係に着目したアメリカの大学の研究」を埼玉医大の松下祥教授が紹介しています。アメリカのある大学で、いままで誰にも話したことのない秘密で、一番傷ついた出来事を一日20分間、4日連続で日記に書いた人と書かなかったひとの免疫力(免疫細胞であるT細胞の数と活性)を比較した結果、日記を書いたグループのほうがT細胞の活性が高たったということが報告されたそうです。特に、心の痛みについて詳細に書いた人ほど免疫力が大きく向上していたということです。

他人に読まれることを前提としたブログなどには、人に相談したくともできないこと、怒りや悲しみを人にぶつけたいこと、実際に出来ないこと、思いっきり感情表現を文字にすることなどを書くことが出来ないものですが、元来個人的な記録の日記は感情の赴くままに書き流しても、文字化することによって怒りや不安などのマイナス感情が整理され、精神的な安らぎが得られ、落ち着きを取り戻せることは確かなようです。一方、つらい経験を誰にも話さず、胸の中に秘密を持ち続けていると、免疫力を低下させるようです。エスパワーでも、上記のような日記ではないのですが、13年前よりカウンセリングの1手法として行ってきた方法がありますので、ご紹介いたします。

「書き流し燃焼法」

1. 書いた事柄は他人に見せるものではいないので、どんなにつらい、いやなことでも、詳細に文字化する。方言や話し言葉を使用可。
2.起承転結や順序だてなど必要なく、内容に矛盾があっても結構。思った通り、好きなように書き流す。
3.書いた紙を封筒に入れ糊付け密封する。
4. 封筒に入れたまま、自分で燃やしてもよいが信頼する人に燃やしてもらってもよい。その際、燃やす時刻を聞いておいて、静かに体の変化を感じるのも効果がある。燃やした灰は樹木の根元に埋める。
5. 燃やすことに抵抗を感じる人は、細かく切り刻んで、袋に入れて川に流すか、土の中に埋めて腐敗させる。

昨年起きた嫌な事、忘れたいこと、マイナス感情などを上記の方法で浄化し(デットクス)、免疫力を上げましょう。